【第三回コラム】運河に花が咲き誇る光景

春には菜の花やツツジ、初夏には紫陽花やアガパンサス、秋には彼岸花など川辺やプロムナードに四季折々の花々が咲き誇る光景を見てみたい。そう思うのはフローリストである私自身の職業柄なのでしょうか。

学生のころから身近にある運河の記憶には、色がありませんでした。 またフローリストから見た運河には花や、色が少々少なすぎると感じています。 川辺に花屋がある光景も見たことがありません。水と植物は切っても切り離せない関係だと思うが何故でしょう。 両岸に花が咲き、それを愛でながら散歩やお茶をする。川辺に人が集いコミュニケーションを図る場所があるのが理想的です。

そんな場所に店舗を構えてみたいとすら思います。 季節の移り変わりや、天気で表情を変える運河の傍は、魅力的な場所です。 中川運河に季節の花が咲き誇る光景を見てみたいのです。

加藤 実和子